2005年3月25日金曜日

ハーブパウダー

hpowder.jpg
今年に入ってから、ハーブパウダーの販売をスタートしました。
一般的なハーブティーで使うものよりも、はるかに細かく粉砕されているパウダー達です。
とても軽くて、それこそ息でも飛び散りそうなくらいで、なかなか扱い注意ではあるのですが、販売スタートと同時に、予想以上に人気者です。

なかでも人気が高いのがティートリーとカレンデュラ パウダー。
ティートリー パウダーはこのblogの最初の記事でも、手作り石けんに入れたものをご紹介しました。
パウダーが細かいため、排水の心配もなく、スクラブ効果もあります。
手作り石けんには、どのハーブパウダーもブレンドして楽しめます。
特に透明タイプのものは、パウダーが見えて楽しいかもしれません。

teatreecleans2.jpg
もう少し違った形でスクラブ効果を狙うなら、クレンジングベース+ティートリーパウダーです。
よほどのしっかりメイクでない限り、メイク落としに使えるクレンジングベース。
最初は、日本人には少し脂っぽいかなぁと思っていたのですが、一度使うとリピートされる方が多いのです。
これにティートリー パウダーを少量加えると、そのまま化粧落とし+スクラブに。
ティートリー パウダーのさっぱり感もプラスされます。
ただし、あらかじめブレンドしてしまうとパウダーがしっとりしてしまうので、クレンジングベースを掌に乗せ、1回づつティートリーパウダーをプラスしましょう。

化粧落としとスクラブは別々にしたい場合には、クリームベース+ハーブパウダー+リキッドソープのブレンドが使えます。
もっとマイルドに・・・という場合は、リキッドソープの代わりにシャンプーベースを使ってください。こちらのほうがより弱酸性です。



カレンデュラパウダーも、色々にお使いいただいているようですが、
yellowcalen.jpg
私が好きなのは、疲れた肌にお勧めのイエロークレイ+カレンディラパウダーパック
お肌の回復力ダブルパワーです。

さっぱりパックに仕上げたい時は、グリンクレイ+ティートリーパウダー パック
成熟肌や乾燥肌には、ピンククレイ+サンダルウッドパウダーがお勧めです。

こちらの人々は、クリームやジェルにも加えて使うようですが、私は少し使い心地が気になりました。
日本人的にはどうでしょうねぇ?
興味のある方、是非試してリポートしていただけると嬉しいです。

その他の使い方として、シャンプーベースに加えるというのは、なかなかお勧めです。
ティートリーパウダーはさっぱりしますが、逆に少ししっとり目で、独特の香りの出るサンダルウッドが、個人的には気に入っています。

もちろん、この細かいパウダーを使って、ハーブティーのようにお湯で抽出湯を作るのも一手ですが、私なら手軽にフローラルウォーターを使ってしまうかも・・です。

お気に入りのアイデアがありましたら、是非是非お試しください。

[関連商品]
カレンディラ パウダー
サンダルウッド パウダー
ティートリー パウダー

クレンジングベースフレンチ クレイ
シャンプーベース
リキッドソープ
ソープベース

フローラルウォーター




2005年3月18日金曜日

日本からやってきた風邪

なんと、日本から"お持ちいただいた"インフルエンザにかかってしまいました。
普段から35度6分程度の低体温の私。10年ぶりくらいの39度近い熱が4日も続いた時には、心身ともにかなりやられてしまいました。

「オーストラリアのインフルエンザは6月からだよ」というオージー・ドクターに、こちらで売られている韓国産ポカリスエット(日本産は成分的に輸入できないらしい・・・)とアロマで乗り切ってみせる!・・・と頑張ったのですが、さすがに最後は少し解熱剤のお世話になりました。

[ロールオン]
ダウンしていた間中使っていたのは、少し濃い目に作ったユーカリ(ラディアタ)、ラベンサラ、ペパーミントのロールオン。
こめかみ、顎関節、耳の後から首筋にかけてと、頭蓋骨の後の付け根にぬりぬりしていました。
ベースにはファインベジタブルオイルブレンドを使いましたが、思った以上にべたつかず、一日に何度も塗っていました。
塗れば、喉痛などは楽になりますしね。

[ヴァポライザー]
ロールオンとほぼ同じブレンドにマートルをプラスしたものを。
特に寝ている間のユーカリ・マートルは、喉と気管支にとても効果的なので
これを4日間も続けていたので、さすがに香りに嫌気が・・・(^^;)

ということで5日目は、心身ともに疲れ果てたので、気分を変えようと、
ネロリ・ローズ、ゼラニウムをあわ~く。
眠りが少し楽になりました。

[うがい]
威力を発揮してくれたのは、ティートリー+分散剤のうがい。
とにかく、喉が痛くて痛くて、空気を吸うのもいやな状態だったのですが、
ティートリー3滴+分散剤30滴+コップ一杯の水
1回目は、これで丸一日、ぴたりと痛みが止りました。

こちらで売られているトローチには、麻酔薬の入ったものがあり、なめると喉がしびれるのですね。
たしかに痛みはなくなりますが、ちょっと怖い。
で、この麻酔の入っていないものを買ってくるのですが、それでも少量入っているのか、やはり喉がしびれるのです。
あまり飲みたくないのですね~
ですので、このシンプルなうがいには本当に大助かりでした。

[身体の調整]
寝ている間はとにかく、首筋から顎関節、耳の前後を通ってこめかみまでの筋肉がつるわ、凝るわで痛かったのです。
こちらはキネシオロジーでなんとかしようと調べてみると、耳の後から喉元にかけて"前部頚椎屈曲筋"という筋肉があるのですが、この筋肉は経絡で言うと胃経と関連しています。
あー、どうりで、胃がやられて、食べ物が入らなくなっていました。
この筋肉と対になっている"後部頚椎屈曲筋"と両方の筋肉に関係するポイントがちょうど顎関節のところです。どおりで顎関節の納まりがわるかった。

そこで、手っ取り早く"経絡音叉"の"胃経・脾系"で経絡を調整。
胃がキュルキュル言い始めました。

頭の中が八方塞で、すっきりさせる為に新鮮が空気が必要とのこと。
窓を開けて空気を入れ替え、庭に出て首をまわしたり、深呼吸したりしてみました。
仕上げにロールオンをくるくる・・・

実はこれで首と胃が随分楽になったのです。
色んなアプローチがあると便利です。

熱だけは、オイルを身体に入れようが、炊こうが、夜になるを8度を超えていたので、
さすがに3日目から解熱剤を数回服用しました。
飲んでも、やっぱり夜には熱が出たんですけれどね。

[アロマバス]
起きられるようになってからは、アロマバス。
たっぷりのデッドシーソルト+グリンクレイ。
オイルは、毒素排出のジュニパーベリー、血液浄化のエバーラスティング、筋肉痛にローズマリー、循環促進にパインなどを乳化剤でしっかり溶いて、少し多めに使用。
たっぷりの汗で身体をお掃除。

まだ、だるさと咳が残っていますが、明るい気持ちのアロマに切り替えて行きたいと思っています。

あ~、それにしても疲れた~


[関連商品]

エッセンシャルオイル
ファイン ベジタブルオイル ブレンド
ロールオン ボトル
ヴァポライザー
分散剤
乳化剤
デッドシーソルト
グリンクレイ




2005年3月4日金曜日

ロールオン アロマ 「レリーフ」

pro-btroll1.jpg頭痛の特効薬としてあまりに有名なペパーミント。
心身ともにリラックスさせるラベンダーとカモミール ローマンの、ある意味とってもノーマルなブレンド。
ブレンド自体がノーマルすぎるかな?とも思ったのですが、この普遍的ともいえるブレンドを、希釈して、キャップを開ければそのまま片手でもくるくる塗れる"ロールオン ボトルに入れて"持ち歩ける便利さはちょっといいかも?と思い直したのです。
このかわいさは、ちょっと人にプレゼントするにも、とても便利ですし。

ラベンダーとカモミールの甘さの中から、そぉ~っと出てくる感じのペパーミント。
この「すっきりしたリラックス」を誘う香りは、男性にも受け入れやすいようです。
仕事の合間にちょっと一息入れたい時にぴったり。

私は、こめかみよりも、後ろの首筋から肩にかけてよく使います。
メールを沢山書いた後の腕とか・・・
体温でお肌が"ヴァポライザー"の代わりをしますので(^^;)、ほんのりとした香りにも包まれて、しばし気分転換。





2005年3月3日木曜日

ロールオン アロマ 「ゴージャス」

pro-roll.jpg

WIZARDのオリジナル エッセンシャルオイル ブレンドを、ロールオン ボトルにつめて新発売しました。

この"ロールオン"はとても便利で、用途に合わせ色々作っては、家のあちこちに置いています。
たとえば、枕もとには「目覚めのロールオン」。
鏡の前には、今回発売の"スーシング"の原型「蕁麻疹用のロールオン」
パソコンの前には、「気分転換のロールオン」
バッグの中には、今回"ゴージャス"と名打って発売したロールオン。
という具合です。

希釈に使っているのは、持ちの良いホホバでも良いのですが、もう少し軽くしたかったため、"ファイン ベジタブルオイル ブレンド"を使用しました。
ROEを若干添加していますので、結構長持ちです。

このボトルを手に入れるまでは、以上の用途のものはほとんど"ジェルベース"で作っていました。
それはそれでアッサリとして、とても使いやすいのですが、
ロールオンボトルですと、オフィスや外出先などでもすっと使えて、幸か不幸か、あっというまになくなってしまいます。

ゴージャス
甘く華やかな、文句無しにお気に入りの香りです。
これまで、多くの方にジャスミンサンバックを試して頂いてきましたが、この香りが嫌いと言う人に、今のところまだ出会っていません。
ジャスミンはちょっと苦手・・・とおっしゃる方でも、インディアン ジャスミンである、別名"Mogra"(モグラ)のこの香りは、みなさん気に入ってくださいます。
"香りの女王"といわれ、インドでは花嫁の髪に塗るなど、お祝い事の香りです。

そのモグラに、これまた、インディアン ベチバーであり、"富のオイル"と言われる"Rhu Khus"(ルークス)をブレンドしています。
引き込まれそうな深いグリンのこのオイルは、ハートチャクラに対応しながらも、心身をしっかりとグラウンディングさせてくれます。

個人的にこの組み合わせはアーユルヴェーディック オイル同士では最高に好きな組み合わせです。
疲れたときや、怒りやイライラで気が上がってしまっている時、手首の内側に少し塗り、
ふぅ~~~!と香りを吸い込むと、一気に自分やその場のオーラが変る気がします。

また、個人セッションやセミナーをする前の、オーラシールドにもパワーを発揮してくれます。

この香りの不思議なところは、"高貴な気分"で居たい時にも向くのに、
"かわいらしさ"も一緒に演出してくれるところです。
"無邪気さを内に秘めた貴婦人"といったところでしょうか?

男性から女性へのプレゼントにもお勧めの自信作です。


**********************************************
あとの2種についても、追々書いて行きたいと思います。
あ~、ハーブパウダーについてのリクエストもあるのでした。
今週は、おかげさまで、キネシオロジーのセミナーやセッションの予定が続けて入っているので、ぼちぼちと、できるだけ書くようにしますね。




2005年2月21日月曜日

エネルギー浄化

エネルギーに被爆しやすい私。
なんだか異様に疲れるので、 ちょっと強めの浄化スプレーを作ってみました。

いつもだと、ジャスミンウォーターで、かなりすっきりするのですが、今回はちょっとおっつかない感じ。
なので、ジャスミンにワイルドのジュニパーベリーを1:1でブレンド
たったこれだけ?
はい、たったこれだけです。これを惜しげなく、自分にも、部屋にも、何度でも、しっかりスプレーします。
私的には、つかれやすい頭の後ろ、肩の集中的に使います。

フローラルウォーターって、エッセンシャルオイルとはまた大きく違ったバイブレーションを持っています。
エナジェティックな面では、単体でもかなりパワーを発揮してくれるのがフローラルウォーターだと感じています。
ですので、用途によっては、やたらとブレンドしすぎるのも考え物なのですね。

シンプルですが、私の強い味方です。

[関連]
ジャスミン ウォーター
ジュニパーウォーター ワイルド




2005年2月7日月曜日

エッセンシャルオイルの光毒性

光毒性について。

ある講師の方から光毒性についてお問合せを受けました。

授業で光毒性の話をしたところ、
A社のセミナーの資料に「オレンジ、マンダリン、タンジェリンは光毒性なし」
と記載してあると生徒さんが見せてくれました。
確かに、欧米の文献ではマンダリン、タンジェリンOKと書いてあるものも見たことがあります。
B協会はオレンジのみOKと言っています。
そんな話をしたら、C社のスクールに通っている方が「私はオレンジ以外はだめ、と教えてもらいました」と。

たしかに、色々な記述・情報があります。
どうしてそうなっているのか、ちょっと調べてみました。

どうやらキーは、
*IFRAにより推奨されるベルガプテンの安全許容濃度は0.0015%。(精油の科学)
かと思われます。
IFRAというのは、アロマセラピーの団体ではなく、スイス・ジュネーブに本部を置く香料製造業団体です。ここが出したこの数値の解釈により、多少記述がまちまちになっているのではないかと。


オレンジ スィートも、マンダリンもタンジェリンも、
フロクマリン類は含んでいます。
(いろいろ調べましたが、正確な濃度は見つけられませんでした。)
光毒性が強いとされているエッセンシャルオイルは、
エッセンシャルオイル自体のベルガプテンの含有量が多い為、使用しないようにとされているものですが、含有量により**%までに抑えるように・・・といっているわけで、いずれもその目標値は0.0015%に抑えることであると。

ということから考えると、
オレンジスィート、マンダリン、タンジェリン
についても、「全く安全」と言い切ってよいものか?
むしろ、朝のスキンケアに使いたいなら、できるだけ薄い濃度で、
1滴程度にね(・・といっても、濃度が問題ですが)
と言うことになるでしょうか。


ちょっと検索してみますと、FCFベルガモットのベルガプテンの濃度を明記し(本当か?)、その安全性をうたっているメーカーもありまた。

オーストラリアのアロマの第一人者の一人は、
FCFといえども、完全除去は実質無理。
また、ベルガプテンを除去することで、他の成分構成が変ることになり、そのあたりが不明であることから、FCFの使用を引き止めています。


ところで、石けん、シャンプーなど、洗い流すものであれば、ベルガモットなどを含んでも良いという記述もあります。
しかし、そう書かれている「精油の安全性ガイド」によりますと、光毒性は、最初の1時間が増加の一途、その後2時間ピークを持続、さらにその後8時間かけて減退すると記述されています。
使用方法にもよりますが、一旦肌に吸収されてしまえば、水で洗い流しても肌への残留はあると考えるのがベターかと。
オイルマッサージに比べ、石けん・シャンプーなどの方が軽いようにも感じますが、頭皮の吸収度は、たしか全身で最も高かったように記憶しています。

ですので、ただ単に「使用可能」とするのではなく、「一定の濃度を守る限り使用可能である」というのが、厳密には正しいかと。

オーストラリアのアロマ化粧品メーカー(日本にも出ています)の石けんにも、洗顔にもベルガモット、ライム、マンダリンを使っているメーカーがあります。
えーーーー!と思いつつも、試しにシドニーにてトラベルセットを使用。
1週間もするとどうも日焼け状態で、顔が黒くなってきました。
即使用中止。
通常のものに切り替え、ビタミンCクリームでせっせと白!?に戻した経験がありました。
4-5年も前の話ですから、今は成分も濃度も変っているかもしれませんが。

オゾンホールが開いていて世界で最も紫外線が多いと思われ、皮膚がんへの意識も高いオーストラリアのアロマティックコスメのメーカーは、意外にこれらの精油をバンバン使います。多分、使用濃度に対するリサーチはかなり進んでいると考えられますが・・・
各精油が含む成分が、確実な0.0何%まで把握しきれない個人で楽しむアロマティック コスメに関して、私自身は、石けん・シャンプーへの使用も、あまり信用していませんし、お勧めできません。


もう1点。この方から送っていただいた文書に、
「ベルガモット、グレープフルーツ、ビターオレンジ、ライム、レモン以外の柑橘系の精油が含んでいるフロクマリン類は光毒性のないフロクマリン類です。」
と書かれているものがありました。
いろいろ調べてみましたが、なんという成分がそれにあたり、どの精油が何%含んでいるのか、見つけられませんでした。
もしご存知の方がありましたら、是非教えていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。


[参考]各文献から。
■「精油の安全性ガイド
 最大使用可能濃度
  アンジェリカ ルート0.78%
  ベルガモット 0.4%
  グレープフルーツ 4%
  レモン(圧搾) 2%
  ライム(圧搾) 0.7%
  オレンジ ビター 1.4%
  タジェット 0.05%

 マンダリン、オレンジ スィート
、タンジェリン、レモン(水蒸気蒸留抽出)、ライム(水蒸気蒸留抽出)には光毒性はなし。
 ベルガモット 0.5%希釈液では光毒反応を起こさず。
        1%濃度っで8時間後なら安全。
        2.5%濃度で10時間後なら安全。
        15-20%では12時間以上でも光毒性反応を引き起こす力がある。

■「ヘルスプロフェッショナルのためのアロマセラピー」
 ほぼ上記に同じ。

■「クリニカル アロマテラピー
 光毒性があるので使用を避けるもの
 アンジェリカルート
 ベルガモット
 少量の光毒性があるもの。
 レモン、ライム、オレンジ ビター
■Nature Care Collage text(私が通ったシドニーの学校のテキスト)
 強い高毒性があるもの
  アンジェリカルート、ベルガモット、ライム、オレンジ ビター
 マイルドな光毒性があるもの
  グレープフルーツ、レモン、マンダリン、オレンジスィート、タンジェリン。
  (レモン、ライムは、圧搾法・水蒸気蒸留法いずれもマイルド)


最後に、この調査のきっかけを作ってくださったY先生に感謝いたします。




2005年2月1日火曜日

自然とアロマセラピーの共存

昨日の朝日新聞(web)から。

香りと音楽、トイレでリラックス TOTOが新製品

なんでも"自動"というのが日本的だなぁと思う一方、そういう環境に慣れてしまうと、他に行けなくなるのでは?と妙な心配もするもしたりします。
トイレ、玄関、靴箱、お部屋etc.色んな消臭剤や香り製品が氾濫し、気がつくと化学合成の"いい香り"に慣らされてしまているかも?

個人的には、普通の部屋に香りをつけるのはあまり好きではありません。
ですので、普段は、ほとんど香りを使いません。

こんな仕事をいるのに?
と思われるかもしれませんが、日常的にいつもいつも何かの香りにさらされていると、人間の鼻はだんだん感度が落ちていってしまいます。
そして、本来"危険探知機"でもあるこの鼻が、いざという時、危険な香りを感じなくなっては困るのです。

せっかくオーストラリアの自然の中で暮らしているのだから、自然の香りをできるだけ楽しみたいというのもあります。
そういうと、じゃ日本は・・・ということになりそうですが、
日本を出てみて気づいたことは、「なんと四季の美しい国であったことか」ということ。
四季折々の景色、色、風情が、日本には実にはっきりとあるのです。
日本のカレンダーを眺めていると、

一月 お正月 松の香り
二月 雪の香り
三月 梅の香り
四月の桜の香り
五月の菖蒲の香り
六月のじめっとした梅雨のにおい、アジサイの花
七月・八月の海やプールのにおい。ひまわりの花
九月のお月見・・・団子のかおり(^.^)
十月のきんもくせいの香り
十一月の紅葉した山、落ち葉の香り
十二月の冷えて張詰めた空気の香り

・・・、あまり根拠無く書いていますが(^^;)、それでもこのくらいすぐ思いつきますし、それぞれの香りが思い出されます。

確かに、今の時代、必ずしも身近にそんな香りがすべてあるとは言いませんが、それでも、そこそこ近くにこれだけの香りの移り変わりを楽しめる国なのです、日本って。

シドニーにも、花の季節はそれぞれにありますが、日本ほど四季ははっきりしません。
でも、日本では開発のためにじゃんじゃん切り倒されている何百年もの年輪を持つ大きな木がいたるところにあります。
そして花があり、鳥があつまり・・・
そんな自然の営みの香りを押しのけてまで、
わざわざ生活に香りをつける必要があるのだろうか?
とふと思うときがあります。

エッセンシャルオイルは天然の香りです。
けれど、身の回りにある天然の香りを楽しむこともまた"アロマセラピー"
トイレなど必要なところ、あるいは、身体や心、美容のために目的を持って使う香りには、もちろん天然の香りであるエッセンシャルオイルを使いたいと思います。

身の回りにある天然の香りと、自分で意図を持って使う天然の香り。
上手に共存できるといいなと思っています。