突然ですが、妊婦の魚介類摂取のお話です。
アロマと直接関係あるわけではありませんが、こういった一般的な医療情報についても、知っておきたいこととして、気がついたら書いていきたいと思っています。
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日本では、「妊娠したらお刺身は控えなさい」等と言う話は、聞いたことがありませんでした。
ところが、オーストラリアでは、妊娠すると医師から「生魚を食べないように」という指示を受ける・・・という話は、よく聞いていたのです。
「そんなこといってたら、日本人はどうなるのよねぇ~」
と、最初は単に「所変れば・・」的に軽く聞き流していた。
やはり、ある妊娠した友人は、これはチャンスと、オージーの医師に「どうして食べてはいけないのか?」聞いてみた。
このあたりがちょっとした心構えですね。
「変ね~」と思いつつただ聞いているのと、理由について1歩踏み込んで尋ねてみるのとでは、随分と理解も変ります。
その時先生は「生魚には水銀が多いからですよ」
と答えました。
私たちは、いぇ、わたしは・・かもしれませんが、生魚に水銀が含まれている・・・という認識では食していませんでした。
しかし、それが本当なら、単に"文化の違い"でもなんでもなく、本当にやめたほうがいいように思いますよね。
でも、日本では何も言われていない。
不思議だなぁと思っていました。
日本の厚生省も、
魚介類等に含まれる水銀について
見直しと審議をしていたようで、上のリンクからその経緯がうかがえます。
そして、昨日、2005年8月12日に
「妊婦への魚介類の摂取と水銀に関する注意事項(案)」を、まとめています。(リンク先はPDFファイルです)
また、これに関するQ&Aも同じくPDFファイルで提供されています。
今回の内容では、魚介類摂取によるメチル水銀の影響を受ける可能性は、お腹の中にいる赤ちゃん、つまり胎児に限られるとしてます。それも特に4ヶ月以降が要注意ということなので、妊娠初期にこれらを口にしたから、すぐに胎児に影響がある・・というものではないと書かれています。
なお、乳幼児や大人は基本的にはメチル水銀は体外排出され、母乳を介しての摂取は、濃度が低くなるとされています。
今回対象としてあげられた魚介類は以下のとおりです。
●バンドウイルカ (食べたことありません・・・)
1回80gとして2ヶ月に1回まで
●コビレゴンドウ
1回80gとして2週間に1回まで
●キンメダイ、メカジキ、クロマグロ、メバチマグロ、エッチュウバイガイ、ツチクジラ、マッコウクジラ
1回80gとして1週間に1回まで
●キダイ、クロムツ、マカジキ、ユメカサゴ、ミナミマグロ、ヨシキリザメ(筋肉)、イシイルカ
1回80gとして1週間に2回まで
※ツナ缶は問題なし
※日本国内に流通しているエビ、サケ、タラについては、特に注意を必要としない。
(これらはアメリカで注意が出ているそうですが、あくまでも日本国内流通分においては問題ないとの見解。)
見て分かるように、ごくごく一般に口にするような魚介類はほとんど含まれていません。
業界類の栄養について強調され、関係業界への配慮も感じられます。
ところで、オーストラリアでは、一時"ひじき"の輸入が出来なかった時があったのだそうです。
これも実は、ひじきに含まれる水銀濃度が、オーストラリアの基準を超えていたことが原因だったとか。
最終的にどのような解決になったのか、詳しくはわかりませんでしたが、現在では輸入可能になっています。
ひじきはこれまで"身体に良いもの"とばかり認識をしてきましたが、そういう認識も少し必要なのかもしれませんね。
*この記事は、同じ話題を書いておられた"まったりE2K2"さんの記事へトラックバックさせていただきました。
今朝の新聞では「マグロ」と見出しに
返信削除大きく書いてありましたよ。
魚を安全に食べたかったら自然環境のことを
大事に考えて対処しないけませんね。
そうね~、言い換えれば、リストの中で普段影響のありそうなものはマグロくらいかなぁ。
返信削除そもそも、海にはどうしてこんなに水銀がおおいんでしょうねぇ?
原因は様々です。が、顕著な原因として、造船所で使用するペンキに由来しているときいています(環境分野では有名な話です)。ある造船所のある港で採れる貝は、雌雄同体などの奇形が多いのも事実です。でも、その都市に悪影響が出るため大きくは報道されていません。昔(5年以上前ですが)学会で報告されていました。
返信削除海中に水銀が多い原因は様々です。が、顕著な原因として、造船所で使用するペンキに由来しているときいています(環境分野では有名な話です)。ある造船所のある港で採れる貝は、雌雄同体などの奇形が多いのも事実です。でも、その都市に悪影響が出るため大きくは報道されていません。昔(5年以上前ですが)学会で報告されていました。
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