2005年1月12日水曜日

エッセンシャルオイルでうがい&喉スプレー >分散剤を忘れずにね♪

年明け、しかも夏だというのに風邪をひいてしまい、喉は痛いわ、熱はでるわ・・・
で、かなり弱ってしまいました。
私の風邪はいつも喉から始まるのですが、その時に活躍してくれるのが、
トローチ代わりのビタミンCタブレット+ティートリー、
ティートリーうがい&スプレーです。

今日は、このティートリーでうがい薬やスプレーを作る時に欠かせない「天然オイル分散剤」について書きたいと思います。

きっかけは、日本でアロマの講師をされている方からメールでもあります。
(なんだか、ラジオの投書コーナーみたい?)
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授業で「精油をそのまま使用しないように」と分散剤の存在を生徒さんに教えたところ
生徒さんが分散剤を買おうと某ショップへ。
ところが、そこで販売員さんは
「精油を直接入れても全く問題ないですよ」
とあっさり。
ショップでこんなこと教えるなんてあんまりです。
絶対に事故が置き難いんですよ、分散剤とか乳化剤使った方が・・・
セルフケアのアロマ以前に店で使う人には徹底して教えた方がいいと
思っていて・・・
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「天然オイル分散剤」
もともとは、フランスでエッセンシャルオイルの内服用に作られた、大豆レシチンをベースとした製品です。

よく!?
「エッセンシャルオイルを紅茶に1滴落として・・」
なんて話を聞いたり読んだりしますよね?
これ、実はとても危険なのです。

ご存知の通り、オイルと水は混ざりません。
ほんの1滴・・と思われるかもしれませんが、紅茶の上に落とされた精油は、一見混ざったように見えても、油のかたまりとなり表面に浮きます。
これを飲むと、唇や口の中にこのオイルのかたまりがついてしまうことがあり、場合によっては炎症を起こします。
たとえば、ティートリーは、直接肌に使えるオイルとも言われていますが、
誰でもと言うわけではなく、やはりまけてしまう場合もありますし、ましてや口の中など、粘膜部分はとても敏感です。

これはお茶にかぎらず、うがいぐすりや、アロマバスなどにも同じことが言えます。

そこで、是非是非忘れずに使っていただきたいのがこの
「天然オイル分散剤」オイルを水を混ざりやすくしてくれる媒介の役割をします。

「天然オイル乳化剤」とのもっとも大きな違いは、分散剤は"水中油"型であることです
マーガリンの説明などで聞かれたことがあるかもしれませんが、
水と油を混ぜる時に、"水中油"と"油中水"の2つのパターンがあります。
水中油--水の中に油を分散させる。油分子の周りを水が取り囲むため、
    出来上がりは水に近いさらっとした仕上がりになる。
油中水--油の中に水を分散させる。水分子を油が取り囲むため、
    出来上がりは少し油っぽく、しっとりとした仕上がりになる。
分散剤は、この前者"水中油"型なのです。


もし、お茶にエッセンシャルオイルを入れて飲もうと思われるのであれば、
先に、エッセンシャルオイル1滴に対し、分散剤10滴を合わせしっかり混ぜ、
それからお茶に注ぐ、またはその上からお茶や水を注ぎ、よく混ぜて飲みます。
こうすることで、表面に浮くオイルのかたまりをへらし、唇や口内についてしまう可能性を大きく減らすことができます。

お茶に入れるもので、分散剤の代わりにできるものは、
ミルク(牛乳)
はちみつ
などがあります。いずれも、ただエッセンシャルオイルを落とすだけでなく、
お茶に入れる前にしっかりと混ぜてくださいね。


うがい薬も同様です。
エッセンシャルオイル1滴+分散剤10滴を混ぜてから水と合わせます。

うがいを毎日励行していて、たくさん使いたい場合は、
エッセンシャルオイル1ml+分散剤10mlをドロッパー付ボトルに作っておき、
コップ1杯の水にこのブレンドを10滴落とせば、エッセンシャルオイル1滴分を入れたことになり、便利です。このブレンド10mlで20回うがいできます。
エッセンシャルオイル+分散剤+水
を作っておけばもっと便利♪と思われるでしょうけれど、
残念ながら、先に水までブレンドしてしまうと、水が腐敗しやすいため、あまり長持ちしません。
できればその日のうちに使うことをお勧めします。


この「うがい原液」ができてしまえば、同じようにスプレーをつくり、喉スプレーにも応用できます。


化粧水も同様。
エッセンシャルオイル+分散剤
を作ってからフローラルウォーターなどとブレンドします。
先に書いた通り、"水中油"タイプの分散剤は、さっぱりとした化粧水を作るのに向いています。
しっとりとして化粧水には、乳化剤が向いていると言えるでしょう。

口に入れることのない化粧水などの場合は、
同じような分散・乳化作用を持つほかのものでも代用できます。
WIZARDの製品で言えば、
天然オイル乳化剤
レシチン乳化剤
ジェルベース 
(市販のジェルすべてに分散作用があるわけではありませんのでご注意ください。)
などがそれに相当します。

最後に、アロマバスですが、
WIZRDでは、バスには、分散剤よりも乳化剤をお勧めしています。
理由は3つ。
1.バスはしっとり仕上がる方が良いので。(好みあり?)
2.バスオイルには、エッセンシャルオイルのみでなく、ベジタブルオイルもブレンドする場合があるので。この場合は分散剤ではパワー不足。必ず乳化剤を使ってください。
3.分散剤は乳化剤の何倍も高いから!!!


たった1滴のエッセンシャルオイルですが、エッセンシャルオイルは"濃縮"された植物オイルです。
決して1滴を甘く見ないでください。
また、分量を多くすればいいというものでもありません。


アロマをご家庭で安全に楽しみたい方はもちろん、
プロとして講師や販売、あるいは処方をしていらっしゃる方々にも、
是非認識していただきたいと願ってやみません。

エッセンシャルオイルは決してそのまま入れないでくださいね★




5 件のコメント:

  1. はじめまして。先日はトラックバックありがとうございました。
    シドニーにいらっしゃるんですね。オーストラリアにはまだ行ったことがないのですが、シドニーは気候温暖と聞いているので、子供の頃から「常春の国」に住みたいと思っている私にはあこがれの土地でもあります。
    ティートリーはオーストラリアではとてもよく使われている、と聞いたことがありますが、そうなんでしょうか?
    キネシオロジーというのにも興味ありますので、これからゆっくり拝見します。
    今後ともよろしくお願いいたします。

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  2. favouriteさん、はじめまして。
    コメントありがとうございます。
    オーストラリアは、日本かは遥か南の国ですし、シドニーは暖かいと思われがちですが、雪こそ降りませんが、冬もそれなりには寒いですよ。
    でも、レザーコートを着て歩く人の横で、泳いでいる人も居ますが・・・(^◇^)
    ティートリーはオーストラリア原産、アボリジニが昔から使っていたオイルと言われていますし、とりあえずスーパーや薬局でも売られていますので、日常的といえるかもしれませんね。
    一般の方の使い方はかなり荒いともいえるかもしれませんが・・・(^^;)
    キネシオロジーも、実はオーストラリアは"キネシオロジー 大国"と言われるほど、色々なキネシオロジーがあるんですよ。
    もっとも、私がやっている"スリーインワン"というのは、アメリカ産!?ですけれどね。
    キネシオロジーのなかでも、感情に深く入り込むものです。
    ご興味がありましたら、日本のファシリテーターもご紹介していますので、ご連絡くださいね。
    これからもよろしくお願いいたします。

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  3. こんにちは!
    「分散剤」初めて知りました。もっている本の中にもうがい薬や、口臭予防のレシピがあって(分散剤の”ぶ”の字もないです)、春先は作って口にしていたので、恐くなってしまいました(>.<)
    早速、ショップに行ってみます。

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  4. かんさん、こんにちわ。
    ん~、そんなに恐れなくても良いかとは思いますが、安全第一ですね。特にお口周りは。
    これからもよろしくお願いします。

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  5. 私も水やお茶に精油をそのまま垂らしてました。
    WIZARDさんの天然オイル分散剤の説明に、もともとは内服用に作られた…、とありますが、実際に内服して良い商品なのでしょうか?。

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